【自動車保険 料率クラス】2020年1月から、保険料の計算の仕方が変わる?!

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本日は、保険会社に勤務していた経験を活かして、自動車保険の料率クラスについて解説させていただきます。

2018年10月に、この料率クラスに関するニュースがあり、耳にした覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、おそらく「料率クラスって何?」という方が多いのではないかと思いますので、言葉の解説からさせていただきます。

以下、ご覧ください。

料率クラスとは

自動車保険の保険料はあらゆる要素をもとに計算されますが、その要素のひとつが「料率クラス(型式別料率クラス)」です。

自動車は、SUVやセダン、ワンボックスタイプなど様々な形状がある中で、その事故率(事故発生頻度)も車両によって異なります。

例えば、同じような内容(同じ年齢、同じ使用目的、同じ免許の色、同じ補償内容・・・)で自動車保険を契約しようとしているAさんとBさんがいるとします。

そして、Aさんは、過去のデータを見ると事故発生頻度の高い車に乗っているのに対し、Bさんは、過去のデータ上事故発生頻度の低い車に乗っているとします。

この場合、リスクに応じた保険料を実現しようとしている現代の自動車保険において、AさんとBさんとで同じ保険料では不公平ですね。

当然、事故発生頻度の高い車は保険料が高くなってしかるべきです。

このように事故発生頻度に応じた保険料を実現するのが「料率クラス(型式別料率クラス)」です。

料率クラスは、自動車保険の4つの基本補償「車両保険」「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険」ごとにクラスが決めれれていて、それぞれの1~9の9つのクラスに分類されています。

保険料は数字が上がるごとに高くなり、料率クラスがひとつ上がるとその補償部分の保険料がおよそ20%上がるとされています。

なかでも車両保険部分は単価が高く全体の保険料に占める割合が高いため、車両保険の料率クラスが上がると保険料はぐっと高くなります。(逆に、車両保険の料率クラスが下がると保険料はぐっと安くなります。)

各車(型式)ごとの事故発生頻度を適切に反映させるために、各車両の料率クラスは毎年1月1日に見直しがおこなわれます。

そのため、契約条件は変えていないのに保険料が昨年に比べてかなり上がってしまった、といったことがあれば、料率クラスが上がってしまったことが理由の一つかもしれません。
(ご自身は事故を起こしていなくても、過去3年間のデータをみてその型式の車の事故が多いと料率クラスが上がってしまいます。)

ただし、現在は、自家用普通乗用車と自家用小型乗用車(主に3ナンバーや5ナンバーの車)のみがこの料率クラスの対象で、軽自動車は対象外となっております。

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料率クラス、何が変わるの?

損害保険各社でつくる「損害保険料率算出機構」が2020 年1月から、軽自動車の自動車保険料を型式に応じて3段階に分ける方針を決めたことが5日、分かった。
これまで一律だったが、事故や盗難に遭うリスクの違いを加味するよう検討していた。保険料には最大1万円程度の差が出る見通しだ。金融庁が今月(2018年10月)中にも機構の届け出を認可するとみられる。損保各社は認可を受け詳細を詰め、20 年1月に保険料体系を改める。
自動車保険は自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)に上乗せして任意で加入する。保険料は運転者の等級などが反映され、軽自動車は年間平均で4万~5万円。
型式での違いはなかったが、近年は安全装備の充実度などに応じて保険金の支払い実績に差が見られ、見直しの必要が生じていた。既に軽以外は型式による区分を設けている。
軽を3段階に分けると、安全性に優れ事故リスクの低い車は、リスクが高い車より1万円ほど保険料が安くなる。今回の方針決定で販売動向に影響が出る可能性もある。 出典:共同通信

2020年1月~軽自動車にも料率クラス制度が導入されることとなりました。

これまでは、軽自動車はどの車に乗っていても契約条件が同じであれば同じ保険料でした。

しかし、近年の軽自動車の進化は目覚ましく、軽自動車においても、その形状や性能はさまざまとなり、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車と同じく、保険料に差を設けなければ不公平感をぬぐえなくなってきたわけです。ただし、軽自動車のクラス区分は3段階とのことです。(各段階で10%の保険料変動)。

さらに、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車の料率クラスも見直しが予定されているとのことです。

これまで、上記のとおり9つのクラスへ分類されておりましたが2020年1月~は17クラスに細分化するとのことです。(その分、料率クラスがひとつ上がった際に上昇する保険料幅は、従来の20%から10%へ縮小されるとのこと。)

つまり、より細かくリスク実態にあった保険料を実現していこうということです。

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まとめ

2020年1月に予定している改定は、お客さまの保険料を上げようという改定ではございません。より細かくリスク実態に合った保険料を実現しようという世の中の流れと思っていただければと思います。(安くなる人もいれば、高くなる人もいるということ。)

「ぶつからない車」でお馴染みの自動ブレーキが装着されたような車は安全性能に優れており、料率クラスが低くなることが見込まれます。

つまり、そういった車を選ぶと保険料も優遇されるということです。

事故も防いでくれて、保険料も安く済む。保険料のことも考慮した車の選び方というのも重要ですね。

ご参考にしていただければ幸いです。

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