【トルコリラ投資記録 2019年1月第1週】悪夢のロスカット…作戦変更へ!

2019年、新年あけましておめでとうございます。
本年も皆様にとって良い年でありますように…..と言った矢先、、、大暴落です。
そう、皆様ご存知の通り、2019年の相場はいきなり大荒れの展開でスタートいたしました。
そして見事ロスカットに遭ってしまいましたことを最初に申し上げさせていただきます。
…悔しい。。。
5万円を元手に始めたこの投資記録は、結果的には失敗に終わってしまいましたので、最後に今後の作戦についても言及させていただきます。
前週(12月第4週)の記事はこちら↓

▼目次【本記事の内容】
トルコリラ相場における今週の関心事
ロスカットのショックは残りますが、いつものようにまずはトルコ相場に関連するニュース等をピックアップします。
シリア情勢
- 12月29日、トルコ外相がモスクワを訪問し、ロシアと協議実施。トルコとロシアが連携していくことで合意。
ロシアとトルコは29日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が米軍撤退を発表したシリアで、連携して地上作戦を行っていくことで合意した。モスクワを訪問したトルコのメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相らトルコ代表団との会合後に、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が明らかにした。 出典:AFP
- 1月2日、米トランプ大統領、シリアからの駐留米軍撤退に時間をかけることを発表。
トランプ米大統領は2日、ホワイトハウスで記者団に対し、昨年12月に発表したシリア駐留米軍の撤収について、「一定期間をかける」と述べ、短期間で撤収するとの見通しを軌道修正した。ただ具体的な期限は示さなかった。出典:時事通信
- ボルトン米大統領補佐官のトルコ訪問日程が明らかに。1月第2週に訪問へ。一方、ポンペオ国務長官は、米軍撤退後のシリアでトルコ軍がクルド人を「虐殺」しないようトルコ側に働き掛けていることを明言。
ポンペオ米国務長官は3日、米複合メディア「ニュースマックス」とのインタビューで、トランプ大統領が先に表明したシリアからの米軍撤収に向けた事前調整のため、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と国務省のジェフリー・シリア担当特別代表が来週トルコを訪問すると明らかにした。 出典:産経新聞
現時点のシリア情勢のイメージは以下の通りです。
サウジ人記者の殺害疑惑
久しぶりに事件の真相解明へ向けた新たな情報が入ってきました。
サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏がトルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館で殺害された事件で、トルコのテレビ「アーハベル」は30日、遺体が入っているとみられるスーツケースなどを男らが運んでいる様子を映した監視カメラの映像を放映した。映像では男3人が、スーツケース5個と黒い大きなかばん2個を総領事館近くの公邸内に運んでいる。複数のトルコ政府関係筋が、切断された遺体が入っていると証言したという。総領事館から公邸の車庫まではわずかな距離だが、ミニバスで移動した。トルコ当局は10月2日の事件後、総領事館や公邸を捜索したが、遺体はまだ見つかっていない。出典:時事通信
しかし、あまり決定的な情報ではなく、「事件を忘れ去られないようにするための小出しの情報のひとつ」といった位置づけのような気がします。今後、決定的な情報が公になることがあるのか、それともアメリカとトルコの裏取引によって静かな幕引きを迎えるのか、それとも…。
気になるところです。
トルコ消費者物価指数
1月3日(木)16:00、トルコの12月の消費者物価指数が発表になりました。
結果は以下の通り。
前月比では予想よりも若干悪い結果となりましたが、前年比では前回値よりも予想より良い結果となりました。
インフレ進行が確実に改善してきていることが分かります。トルコリラ円相場は少し上昇。(しかし、同日の朝に発生した相場急変動のインパクトが大きすぎ、あまり注目されていない様子。)
トルコ統計局は3日、12月の消費者物価指数(CPI)が前年同月に比べ20.3%上がったと発表した。前月の21.6%から上昇率は縮小した。インフレの低下は2カ月連続。政府の減税措置や値下げキャンペーン、原油相場下落が効いたもようだ。
(中略)政府は18年12月末に、年末に期限が切れた自動車や家具などを対象とした減税措置を統一地方選が予定される19年3月末まで延長すると発表した。エルドアン大統領は事前に19年1月から住宅の電力料金を10%、住宅と中小企業を対象とする天然ガス料金も10%値下げすると発表していた。市場は選挙を控えたエルドアン政権の財政支出拡大を懸念している。出典:日本経済新聞
トルコリラ/円 相場の動きは?
1月3日朝に発生した大きな相場変動、激しい下落であったことがチャートからもよく分かります。ここでロスカットに遭ってしまったわけです。(その後、しっかりと下落前の水準に戻して週末クローズしていることが恨めしいですね。。。)
この相場急変の原因となったのは、トルコ関連のイベントやニュースでは無く、ドル円相場でした。米アップルの業績下方修正をきっかけにリスク回避の円買いが膨らみ、円高へ傾いたわけです。
出典:GMOクリック証券 FXプラチナチャートへ加筆
3日の外国為替市場で円相場が急騰した。対ドル相場は一時1ドル=104円台と、昨年3月下旬以来約9カ月ぶりの円高水準を付けた。早朝のオセアニア市場では米アップルの業績下方修正などの悪材料をきっかけにリスク回避の円買いが膨らんだ。これに続くアジア市場が年始で取引参加者が少なく、流動性が極めて低かったところに「人工知能(AI)による円買い」が加わったことが異例の急伸につながったとみられている。
円買いが加速したのは、3日の午前7時半すぎ。それまで1ドル=108円台後半で推移していた円相場は、わずか1分程度の間に約4円(3.9%)も急騰した。出典:日本経済新聞
今回、年始の薄商いという環境ももちろんリスクではあったのですが、「人工知能(AI)による円買い(アルゴリズム取引)」という現象の怖さを改めて感じさせました。まさかわずか1分で4円も相場が動くとは…。
▼アルゴリズム取引
外国為替市場や株式市場で、あらかじめ定めた条件にしたがってコンピュータープログラムが自動で売買のタイミングを決めて注文を繰り返す取引。ディーラーやトレーダーら人による取引に比べて、売買は高速になる。1990年代ごろから海外の機関投資家を中心に始まったとされる。
アルゴ取引を主に手がけるのは商品投資顧問(CTA)といった投機筋だ。トレンドに追随して淡々と売買を繰り返す投資手法を得意とする。市場参加者が少ない年末年始などの薄商いの際にはアルゴ取引によって相場が変動しやすくなる。要人発言やニュースの見出し、中央銀行の公表文などからキーワードを抽出して、売買をしかけるアルゴリズム取引もある。出典:日本経済新聞
アルゴリズム取引はどんどん普及しており、今や個人投資家も広く利用するツールとなりましたが、このAI自動取引によって、何かきっかけとなるようなニュースやイベントが起こると、極端に一定の方向に相場が傾くことがあるわけです。
そしてこの極端な相場はロスカットを生み、さらに相場が傾いていく…という激しい相場を演出します。
日銀も警戒するというこのアルゴリズム取引、非常に大きなリスクと感じざるを得ません。投資スタイルを考え直さなければ、また同じ目に遭ってしまうと感じております。アルゴリズム取引が今後さらに普及すれば、ますます相場急変リスクは高くなるものと考えています。
今後の見通しは? 次のイベントは?
気になるトピックは…
- シリア情勢、アメリカとトルコの協議は?トルコによる軍事作戦は?ロシアとの連携?
- 原油価格は?トランプ大統領の態度は?トルコ政府の対応は?
- アメリカのトルコへの経済制裁解除第2弾は? (関税関連の経済制裁が解除されれば、トルコリラ円は大きく上昇?)
- サウジ人記者問題、サウジ ムハンマド皇太子の関与は?
- ギュレン師のトルコ送還は?アメリカとの関係接近? (トルコリラ円上昇要因?)
- トルコ統一地方選を意識したエルドアン大統領の立ち回り?利下げ姿勢が強まる? (トルコリラ円下落要因?)
といったところでございます。
そして、予定されている次の注目イベントは、以下の通りです。
◆2019年1月11日(金)16:00 トルコ経常収支発表
◆2019年1月16日(水) トルコ中央銀行会合
◆2019年2月2日(土)0:00 トルコ消費者物価指数
◆2019年3月31日(日) トルコ統一地方選
今週の投資収益&今後へ向けて
冒頭申し上げた通り、見事ロスカットされてしまいました。。せっかく積み上げつつあった収益が一瞬にして無くなり、26,500円ほど元手を食う結果となりました。
順調に収益を積み重ねられていたことを良いことに、多めにポジションを保有し、かつ含み損を抱えていたにも関わらず損切りせずに保有し続け、さらに年始に油断をしていたこと、反省です。
この反省を踏まえ、再度トルコリラ円投資に再チャレンジ!と言いたいところですが、上述の通り、アルゴリズム取引が普及している昨今、相場急変のリスクが高くなっていると感じ、同じ目に遭わないために作戦を変更しようと考えています!
今度の作戦は、ズバリ、さや取り!
リスクを抑えて、さや取り投資を行なっていきたいとおもっております。
投資開始の準備が整い次第、このブログで新たな投資記録を綴っていきたいと思っています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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