【トルコリラ投資記録 12月第4週】シリア情勢に新たな動き。トルコ・ロシア、各国の思惑は?

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前週(12月第3週)、米軍のシリア撤退表明がトルコリラ円へも影響を与えました。今週(12月第4週)はどうだったでしょうか。気になるニュース、相場推移を振り返ります。

前週(12月第3週)の記事はこちら↓

トルコリラ相場における今週の関心事

シリア情勢

  • 12月21日、エルドアン大統領とトランプ大統領が電話協議実施。米軍の撤収について「建設的な話し合い」実施。

トランプ米大統領は23日、トルコのエルドアン大統領と電話協議した。ツイッターに「過激派組織『イスラム国』(IS)やシリアへの関与に加え、拙速ではなく緻密に調整したうえでの米軍の撤収について話した」と書き込んだ。トランプ氏は「建設的な話し合いだった」とツイートした。 出典:日本経済新聞

 

  • アメリカの代表団とトルコの代表団が、米軍撤退の調整のために相互訪問実施へ。また、2019年にトランプ大統領がトルコ訪問か。さらに、ボルトン米大統領補佐官も2019年1月にトルコ訪問予定。

トルコ大統領府のカルン報道官は24日の記者会見で、エルドアン大統領の招待に応じ、トランプ氏が19年にトルコを訪れるとの見通しを述べた。米ホワイトハウスも同日、明確な予定はないと断ったうえで「大統領は将来の潜在的な会談を歓迎する」との声明を出した。
(中略)米軍の代表団が年内にも米軍撤退の調整をトルコ側と行うためトルコを訪れ、年明けの1月8日には外務副大臣をトップとするトルコの代表団が米ワシントンに赴く予定だ。これに先立ち、米国務省は地対空ミサイル「パトリオット」のトルコへの売却を承認した。 出典:日本経済新聞

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は28日、2019年1月にトルコとイスラエルを訪問するとツイッターで明らかにした。米軍のシリア撤退を見据えて、同国の安定に向けた方策を協議する。 出典:日本経済新聞

 

  • アメリカの後ろ盾を失ったクルド人勢力のひとつであるYPGが、これまで対立関係にあったはずのアサド政権へ支援を要請。トルコからの攻撃へ対抗するため、アサド政権軍は早くも部隊を投入。

シリアのアサド政権軍は28日、同国のクルド人勢力の要衝である北部マンビジュに部隊を投入した。ロイター通信が伝えた。トルコがシリアのクルド人支配地域での軍事作戦の準備を進める中、クルド人勢力はこれまで緊張関係にあった政権側と手を組んで対抗する姿勢を鮮明にした。政権軍は声明で、地域の人々に対する「完全な防衛」を約束。クルド人民兵組織の人民防衛部隊(YPG)は「トルコの脅威に直面する中、シリア政府に、部隊を派遣しマンビジュを保護する」ことを求めたと明らかにした。 出典:時事通信社

 

  • トルコ外相、12月29日にロシアとシリア情勢で協議へ。

トルコとロシアの外相・国防相は29日にもモスクワでシリア情勢を協議する。 出典:毎日新聞

 

以下、シリア情勢の変化イメージです。

(オリジナル作成)

米軍のシリア撤退も驚くべきことでしたが、後ろ盾を失ったクルド人民防衛隊(YPG)がアサド政権へ支援を求めたことも驚きました。

アサド政権のバックにロシアがいて、このロシアとトルコは12月29日に協議することとなっておりますので、この結果、どのような調整がなされるのか、気になるところです。

もし、アサド政権がクルド人を味方につけ、クルド人が勢力を強めている地域を含めてシリア国家が一つにまとまれば、クルド人が独立することはなくなり、トルコの目的は果たされることになります。

こうなると、トルコとしては軍事作戦を決行する必要がなくなるのかもしれません。

サウジ人記者の殺害疑惑

特に事件の真相解明につながる新たな動きはありませんでした。

サウジアラビア国内では、事件の幕引きを狙いとする動きのひとつでしょうか、外相が降格される内閣改造人事がありました。

サウジアラビアのサルマン国王は27日、内閣改造を命じ、ジュベイル外相を外務担当の国務相に降格させて後任にアッサーフ元財務相を起用した。サウジ人記者殺害事件をめぐり国際社会で波紋が広がったことを受けた動きとみられる。
(中略)サウジでは現在、サルマン国王とムハンマド皇太子が、記者殺害事件を受けた国家警備体制の改革をアピールしている。 出典:CNN

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トルコリラ/円 相場の動きは?


出典:GMOクリック証券 FXプラチナチャートへ加筆 (TRY/JPY1時間足)

年末相場であった今週は、トルコリラ特有の変動要素よりも、「NYダウの乱高下」「リスク回避によるドル円下落(円高)」というキーワードに踊らされた感がありました。

年末は円安に振れやすいというドル円相場ですが、今年は円高に振れております。世界経済後退への懸念から「リスク回避」がもうしばらくキーワードとなりそうですね。
以下は、10月以降のドル円相場チャートです。

出典:GMOクリック証券 FXプラチナチャートへ加筆 (USD/JPY8時間足)

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今後の見通しは? 次のイベントは?

気になるトピックは…

  • シリア情勢、ロシアの動きは?トルコによる軍事作戦は?
  • 原油価格は?トランプ大統領の態度は?トルコ政府の対応は?
  • アメリカのトルコへの経済制裁解除第2弾は? (関税関連の経済制裁が解除されれば、トルコリラ円は大きく上昇?)
  • サウジ人記者問題、サウジ ムハンマド皇太子の関与は?
  • ギュレン師のトルコ送還は?アメリカとの関係接近? (トルコリラ円上昇要因?)
  • トルコ統一地方選を意識したエルドアン大統領の立ち回り?利下げ姿勢が強まる? (トルコリラ円下落要因?)

といったところでございます。

そして、予定されている次の注目イベントは、以下の通りです。

◆2019年1月11日(金)16:00 トルコ経常収支発表

◆2019年1月16日(水) トルコ中央銀行会合

◆2019年3月31日(日) トルコ統一地方選

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今週の投資収益

この1週間の売買はございませんでした。

引き続き以下の建玉を保有しております。引き続き含み損を抱えておりますが、スワップポイントが3万円を超えてきました。含み損を相殺できるくらい、早くスワップポイントが溜まって欲しいものです。

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