【トルコリラ投資記録 12月第1週】消費者物価指数が良い結果でも、リラ相場は下落?!

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先週後半、22円手前まで上昇したトルコリラ円。今週(12月第1週)の推移を振り返ります。

先週の記事はこちら↓

 

トルコリラ相場における今週の関心事

サウジ人記者の殺害疑惑

注目を集めておりましたG20において、この事件にも言及があったことが明かされました。

G20首脳会議ではカナダのトルドー首相が記者殺害問題を取り上げたという。エルドアン氏は「サウジの皇太子は『関与が証明されていない問題でサウジ政府を批判することはできない』と信じられないような説明をしていた」と非難した。 出典:日本経済新聞

一段と国際社会からサウジアラビアへ圧力がかかった形となり、エルドアン大統領としては狙い通りの展開でしょうか。

ちなみに、トランプ大統領とムハンマド皇太子は正式な会談は回避し、短時間の接触のみだったとのことです。どんな内容を会話したのかは明らかになっていません。

一方、アメリカ国内では、この事件へのムハンマド皇太子関与説を主張する声が強くなっています。

ハスペル米中央情報局(CIA)長官は4日、共和、民主両党の上院幹部に対し、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件に関する説明を非公開で行った。トランプ政権はサウジのムハンマド皇太子について「事件への直接関与を示す証拠はない」(ポンペオ国務長官)との立場だが、説明を受けた有力議員からは「関与は疑いない」との声が上がった。 出典:時事ドットコム

「陪審の前に出れば30分で有罪になる。」「皇太子が関与せずに、このような組織的な形で事件が起きた可能性はゼロ、ゼロだ。」とかなり強いトーンで確信している様子です。

また、トルコ側はサウジアラビアへの揺さぶりを継続しています。

サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件で、トルコの裁判所は5日、サウジのムハンマド皇太子の側近2人の逮捕状を出した。同日、アナトリア通信が報じた。トルコが2人の身柄を確保できる可能性は低いが、皇太子の関与を否定するサウジ側に圧力をかける狙いがあるとみられる。出典:朝日新聞デジタル

早期に幕引きしたいサウジアラビアを逃すまいとするトルコ。決定打はいつ明らかにするのでしょうか。

なお、エルドアン大統領とトランプ大統領は、G20期間中、マスコミ非公開で会談を行ったようです。当然、本件も取り上げられたものとみられますが、サウジアラビア政府の責任追及・真相究明を行いたいトルコと、原油価格の安定を口実にサウジアラビアとの協調関係を崩すべきではないとするアメリカ。議論は平行線だったようです。

トルコ 消費者物価指数

12月3日(月)16:00、トルコの11月の消費者物価指数が発表になりました。

結果は以下の通り。

予想より、良い結果に!生産者物価指数も良い数字で推移しており、しばらくはインフレ低下が期待できるかと思います。

トルコリラ/円 相場の動きは?


出典:GMOクリック証券 FXプラチナチャートへ加筆

トルコ消費者物価指数が良い結果となり、22円代回復か、と思われましたが…まさかの大幅下落。。

この理由については、「材料の出尽くしによりリラ売りが進んだ」「インフレ低下により利下げ圧力が強まったことでリラが売られた」など様々な見方があるようですが、改めてトルコリラ投資の難しさを感じました…。きっと消費者物価指数が悪い結果でもトルコリラは下落していただろう…良い結果でも悪い結果でも下落するなんて…と恨み節を言いたくなります。

12月13日発表のトルコ中銀政策金利から目が離せませんね。。

そんな中、トルコ中銀が中期インフレ率の目標を従来の5%のまま維持し、引き続き物価安定のために対応を行っていくことを発表しました。

The Central Bank of the Republic of Turkey (CBRT) will continue to effectively use all policy instruments at hand to maintain price stability in 2019, according to its new fiscal policy for the new year announced Wednesday. 出典:Daily Sabah

この発表を受けて、トルコリラ相場は少し値を戻すことに成功しました。

消費者物価指数がいい結果だったとはいえ、まだまだ高い水準であることは間違いありません。トルコ中銀には、この状況を冷静に見て、利上げ等の必要な対応を行ってもらいたいものです。。

 

そして、
週明けの相場へ大きなインパクトを与えそうなニュースが入ってきました。

原油減産に向けて協議を続けていたOPECが、予想を上回る減産量で合意したとのことです。

石油輸出国機構(OPEC)は原油減産を巡る行き詰まりをようやく打開し、2日間に及んだウィーンでの総会を終了した。加盟国と非加盟産油国を合わせた「OPECプラス」は、予想を上回る規模の減産に合意した。
減産は合計で日量120万バレルで、このうちOPEC加盟国の負担は同80万バレル。イランは米国による制裁措置を配慮し、減産から免除された。
減産合意を受けロンドン市場ではブレント原油が急伸し、一時6%を超える上昇となった。今回の合意は、原油価格を抑えるためOPECに減産しないよう圧力をかけていたトランプ米大統領の怒りを買う可能性がある。
会合に出席した出席国の代表らによると、当初の議論はOPECプラスの減産規模を日量約100万バレル、このうちOPECの負担を65万バレルとする案を中心に進んでいた。このため最終的に合意した数字は予想外だった。出典:Bloomberg

原油価格高騰は、トルコの経常収支を悪化させます。
(原油価格とトルコ経常収支の関係については以下の記事内で触れています。↓)

先週まで原油価格の下落がトルコリラ相場を下支えしていただけに、この合意はトルコリラ相場にとって痛手です。

また、記事内でも「トランプ米大統領の怒りを買う可能性がある」とあるように、これはトランプ大統領にとっても本意ではなく、サウジやトルコとの関係に変化があるかもしれません。
これまでアメリカは、原油価格の安定を口実にサウジとの協調関係を崩すべきではないとしてトルコ政府を牽制していきました。しかし、この牽制に反して原油価格は上昇する見込みであり、トルコ政府が強硬な態度にでるかもしれません。

週明けの相場を注視しましょう。

今後の見通しは? 次のイベントは?

気になるトピックは…

  • 原油価格は?トランプ大統領の態度は?トルコ政府の対応は?
  • アメリカのトルコへの経済制裁解除第2弾は? (関税関連の経済制裁が解除されれば、トルコリラ円は大きく上昇?)
  • サウジ人記者問題、サウジ ムハンマド皇太子の関与は?
  • ギュレン師のトルコ送還は?アメリカとの関係接近? (トルコリラ円上昇要因?)
  • トルコ統一地方選を意識したエルドアン大統領の立ち回り?利下げ姿勢が強まる? (トルコリラ円下落要因?)

といったところでございます。

そして、予定されている次の注目イベントは、以下の通りです。

◆2018年12月10日(月)16:00  トルコGDP発表

◆2018年12月11日(火)16:00  トルコ経常収支発表

◆2018年12月13日(木)20:00  トルコ中央銀行 政策金利発表 要注目

◆2018年12月18日(火)〜19日(水) FOMC  (日本時間20日(木)午前4時に声明発表、午前4時半に記者会見予定)

◆2019年3月31日(日) トルコ統一地方選

今週の投資収益

この1週間の売買はございませんでした。

引き続き以下の建玉を保有しております。今週の下落で含み損が大きくなってしまいました。。

原油減産合意が市場にどう影響してくるか、また政策金利がどのような発表となるか、来週も頑張りましょう。

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