【トルコリラ投資記録 10月第4週】サウジ人記者問題の進展・トルコ政策金利発表

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10月第4週は、サウジ人記者問題でついにエルドアン大統領が表舞台に現れ、さらにトルコ中銀による政策金利発表もあり、注目の1週間でした。

トルコリラ相場における今週の関心事

サウジ人記者の殺害疑惑

上記記事の通り、エルドアン大統領が10月23日(火)に声明発表することを予告し、注目を集めました。

発表前には、警戒感からかリスク回避の動きもあったとみられ、トルコリラ円は一時的に下落相場となりました(後述する政策金利関連のエルドアン大統領発言も要因となりましたが)。

そして、いよいよエルドアン大統領による声明が発表されましたが、発表内容はすでに報道されている内容にとどまり、相場は直前の下落を戻す結果に。

サウジアラビア政府を批判していたジャマル・カショジ記者(59)が在イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件について、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は23日、何日も前から計画されていたものだと言明した。サウジ政府はこれまで記者の死亡は偶発的なものだと述べたり、一部の当局者が勝手にやったことだなどと主張してきたが、エルドアン大統領はサウジ側のこの説明を否定した。ただし、大統領は演説に先立ち、「赤裸々な真実」を明かす意向を示していたが、ほとんどがすでに報道されている内容にとどまった。出典:BBC

発表において、触れられなかったのが、サウジアラビア ムハンマド皇太子の関与。

もし、ムハンマド皇太子が本当にこの事件の黒幕であったとしたら、そしてその確固たる証拠が明るみになったとしたら、国際社会からの反発は避けられず、アメリカの対サウジ外交にも影響が大きいとみられています。

トルコ政府・エルドアン大統領は、事件捜査の主導権を握り事件の詳細をすでに把握している可能性が高いものの、あくまで小出しにすることでアメリカやサウジアラビアとの外交カードとして本件を利用し続けている様相です。

トルコが情報を小出しにするたびに説明の辻褄が合わなくなってきてしまうサウジアラビアは、何度も説明を修正し、ついにはトランプ大統領も擁護しきれなくなってきています。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子番)は24日、トランプ米大統領のインタビューを掲載した。トランプ氏はサウジアラビア人の著名記者、ジャマル・カショギ氏が殺害された事件に関し、ムハンマド皇太子に最終的な責任があるとの認識を示した。トランプ氏は事件に関与していないとの同皇太子の主張について「信じたい」と述べた。一方でサウジ国内で同皇太子の影響力は絶大だと指摘。「誰かが動いたとすれば、ムハンマド氏だろう」とも述べた。出典:日本経済新聞

 

そして…、エルドアン大統領とトランプ大統領の会談が、11月11日〜12日のパリ平和会議の日程中に実現する見込みです。

エルドアン大統領とトランプ大統領は、11月11日〜12日のパリ平和会議で会う予定です。 CemalKaşıkçıの事件について初めて話し合った2人の指導者は、Brunson司祭の釈放後初めて初めて会うことになる。出典:Bloomberg見出し文をGoogle翻訳で日本語訳表示

これは、大注目ですね。

 

トルコ中銀 政策金利発表

トルコ中銀による政策金利発表を2日後に控えた10月23日(火)、エルドアン大統領が利下げを示唆し、「金利据え置き」を見込んでいた市場では突発的にリラ売りが進みました。

トルコのエルドアン大統領が23日、国内銀行に対し金利を引き下げて起業家の投資拡大を支援するよう要請し、金利の引き下げはインフレの沈静化につながるとの認識を示した、と同国のアナトリア通信が伝えている。トルコ中央銀行が25日に金融政策決定会合を控えるタイミングでの発言は「中銀に対するけん制とも受け止められ、嫌気される」(外為アナリスト)との指摘があった。出典:ロイター

 

そして、10月25日(木)、いよいよトルコ中銀による政策金利発表がありました。

トルコ中銀が25日の午後8時に政策金利を発表。市場の予想通り、24%のまま据え置きとされた。トルコはリラの下落とインフレを止めるために、9月13日に6.25%の大幅利上げを行い、政策金利を現行の24%にした。ただしエルドアン大統領はこの利上げに不満を表明していたために、次回の発表で利下げを行うよう圧力をかけているとの観測もあった。そして25日の発表となったが、金利は24%のまま据え置きとされた。同時に発表された声明では、「インフレが進めばさらなる引き締めもある」と追加利上げもあることが示唆されていた。声明で追加利上げが示唆されていたため、発表後はトルコリラが上昇。25日朝方から政策金利発表前まで1米ドル=5.7リラ付近にあったレートだが、発表後は5.63リラ付近までリラ高になった。トルコリラ/円は朝方から発表前まで1リラ=19.5~19.7円で推移した後、発表後に一時20円に近付いた。出典:iForex

 

結果は、金利据え置き。直前のエルドアン大統領の発言に不安が走りましたが、なんとか据え置きとの決定をしてくれました。

さらに、上記記事にあるように、インフレが進めばさらなる利上げもあるとの示唆もあったことから、トルコリラ円は上昇。一時的に下がった相場を戻し、なんとか20円近辺で週を終えることとなりました。

トルコリラ/円 相場の動きは?


出典:GMOクリック証券 FXプラチナチャートへ加筆

サウジ人記者問題で毎日のようにトルコが新聞紙面を賑わせ、さらに政策金利発表もあり、忙しい1週間でした。
随所でエルドアン大統領の発言により為替が大きく変動し、トルコリラ円相場の難しさを感じます。

しかし、サウジ人記者問題でトルコが主導権を握り、大事な外交カードを持っているという状況は、対米関係の改善(アメリカがトルコに近づかざるを得ない?)が期待でき、トルコリラ円相場にとっては非常にプラス材料かと考えています。

一方、2019年3月31日にトルコ統一地方選が行われるということも発表され、選挙を意識すると金利を上げることをしないエルドアン大統領は、トルコリラ安による景気減退が進むと与党苦戦が予想される状況をどう考えるか、注目です。

トルコの高等選挙委員会は26日の官報で、首都アンカラや最大都市イスタンブールの市長などを選ぶ統一地方選の投票日を2019年3月31日に定めたと発表した。同国では米国との対立などによる通貨下落で景気が減速。状況が変わらなければエルドアン大統領の与党、公正発展党(AKP)は苦戦する可能性もある。出典:日本経済新聞

今後の見通しは? 次のイベントは?

気になるトピックは…

  • アメリカのトルコへの経済制裁解除はいつ? (実際に経済制裁が解除されれば、トルコリラ円は大きく上昇?)
  • サウジ人記者問題でのトルコの立ち回り。アメリカとの関係接近? (トルコリラ円上昇要因?)
  • トルコ統一地方選を意識したエルドアン大統領の立ち回り?利下げ姿勢が強まる? (トルコリラ円下落要因?)

といったところでございます。

そして、予定されている次の注目イベントは、以下の通りです。

◆2018年11月6日(火) アメリカ中間選挙

◆2018年11月11日(日)〜12日(月) エルドアン大統領とトランプ大統領の直接会談

◆2019年3月31日(日) トルコ統一地方選

投資収益

この1週間の売買はございませんでした。

引き続き以下の建玉を保有しております。

来週も頑張りましょう。

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